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ケア・治療骨格の個体差

マッサージや治療を定期的にやらないと体がもたない原因——「ケアの量」ではなく、「動き」から考える

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著者:アスリート再生プログラム「リスタート」(運営:株式会社HUREC)
研究監修:伊藤 龍平(株式会社HUREC 代表取締役)
医療監修:高村 武光(はり師・きゅう師)/烏山 司(スポーツ内科医)
公開日:2026.7.6
最終更新:2026.7.6
結論:マッサージ・治療は有効です。ただし「ケアでギリギリしのいでいる」なら、原因はケアの不足ではありません。いつも同じ場所が張るのは、骨格に合わない動きが特定の部位へ負荷を集めているサイン。「なぜそこが張るのか」から考え直すことが、根本の解決です。

1. ケアで「しのぐ」状態になっていないか

マッサージや治療は、職業アスリートの多くが取り入れているコンディショニングです。うまく取り入れれば、疲労回復にも怪我の予防にも役立ちます。それ自体を否定するつもりはありません。

ただ——それでギリギリなんとかしのいでいる、という状態になっていないでしょうか。年に何度も怪我をする。慢性的な怪我から抜け出せないまま、騙し騙しケアで繋いでいる。だとしたら、「もっとケアする」の前に、そもそもそこまでの疲労状態にならない身体を考える価値があります。

2. ケアをしなくても怪我をしない人は、何が違うのか

思い出してみてください。ジュニアの頃の自分。あるいは周りの選手。「あの人、自分ほど治療もマッサージもしていないのに、怪我をしないんだよな」——思い当たる顔が、あるのではないでしょうか。

その違いの核心は、怪我をしづらい身体かどうか。すなわち、あらゆる負荷が満遍なく分散し、どこか一箇所の関節や筋肉に集まらない身体かどうかです。

3. 「全身疲労」と「局所疲労」は、別のもの

走り込めば、誰でも疲れます。しかし、着地の衝撃を全身に分散して走れる選手は、全身は疲れても、局所は張りにくい。だから、軽いケアと入浴で十分回復します。

一方、「いつもふくらはぎだけが張る」「太もも前だけが張る」「内転筋がいつも張る」——特定の場所ばかりが張るなら、それは局所疲労です。念入りにほぐして、また走って、また張って——やがてほぐしが間に合わなくなったとき、その場所を痛めます。

この状態で「もっと治療する」のは、賢い選択ではありません。そもそも、なぜそこがそんなに張るのか——から考え直すべきです。

4. なぜ、同じ場所ばかり張るのか

私たちの研究領域である骨格の個体差では、タイプごとに、いちばん自然な姿勢・歩き方・走り方があります。それができていると、着地衝撃も投球も、力がどこか一点に集まらず、全身へ逃げていきます。

逆に、自分の骨格の自然な形からズレた動きになっていると、特定の関節や筋肉を必要以上に使い続けることになります。同じ場所ばかり張るのは偶然でも体質でもなく、多くの場合、動きの偏りがそのまま表れたものなのです。

烏山 司
烏山 司医療監修|スポーツ内科医

「このくらいの疲労は当然」と思い込んでいる選手ほど、注意が必要です。回復が追いつかない局所の張りは、身体からの明確なサインです。ケアの量を増やす前に、そのサインの意味を確かめることをすすめます。

5. 「アスリートは張って当然」——よくある考えの整理

「アスリートなんだから、張って当然」

全身疲労は当然です。ただ、いつも同じ場所だけが張るのは、当然ではありません。それは負荷の偏りを示すサインです。

「ケアの回数を増やせば、追いつくはず」

短期的には楽になります。ただ、張る原因(動き)がそのままなら、ケアと張りの追いかけっこは終わりません。入口を閉めることが、根本の解決です。

「自分は張りやすい体質だから」

体質と片付ける前に、確かめられることがあります。動きが自分のタイプに合ったとき、その「体質」がどう変わるか——実際、「このぐらいの疲労は当然だと思っていたものが、全然違った」と気づくアスリートに、私たちは数多く出会ってきました。

6. 何から始めるか

コンディショニングを「増やす」発想ではなく、根本となる動きが自分に合っているのかを見る発想へ。自分の骨格タイプを知り、それに合った自然な動きを獲得していく——それが、ケア頼みのサイクルから抜け出す、いちばん確実な道です。

セルフチェック|「動き由来の局所疲労」かもしれないサイン
2つ以上当てはまる場合、原因はケア不足ではなく、動きの偏りかもしれません。自分の骨格タイプを知ることが、張りのループを断つ起点になります。

7. よくある質問

マッサージや治療をしないと体がもたないのは、なぜですか?
多くの場合、特定の部位に負荷が集まる動き(局所疲労)が続いているからです。ケアで緩めても動きが同じなら、また同じ場所が張る。根本にあるのはケアの量ではなく、動きの偏りである可能性があります。
全身疲労と局所疲労は、何が違うのですか?
全身に負荷が分散していれば全身疲労で済み、軽いケアで回復します。特定の関節・筋肉に集中すると局所疲労となり、ふくらはぎや内転筋だけが張る、痛める、を繰り返します。後者は動きの偏りのサインです。
ケアをもっと丁寧にすれば、解決しますか?
応急的には有効ですが、動きが変わらなければ張りは再発します。ケアを増やす発想ではなく、なぜそこに負荷が集まるのか——自分の骨格に合った動きになっているか——を見直す方が根本的です。
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著者:アスリート再生プログラム「リスタート」
運営:株式会社HUREC

「骨格の個体差」を10年以上研究してきた専門家集団HURECが運営する、プロアスリートのための再生プログラム。研究にもとづき、怪我・不調・スランプ・加齢に悩むアスリートの「合った動き」の回復を支援している。

伊藤 龍平
研究監修:伊藤 龍平
株式会社HUREC 代表取締役

医師・理学療法士・鍼灸師、トップアスリート指導者など身体の専門家で構成される研究団体HURECを組織し、10年以上にわたり骨格の個体差(先天的特質)を研究。その研究から「骨格動作タイプ」を16種類に体系化。各種競技のオリンピックアスリート、日本代表選手、などからも多くの支持を受ける。

高村 武光
医療監修:高村 武光
はり師・きゅう師/連動性シニアトレーナー

高校時代に脊椎分離症を経験し、リハビリをきっかけに医療の道へ。森ノ宮医療大学で鍼灸師(国家資格)を取得。サッカー・ソフトボール・テニス・パデルなど複数競技の日本代表を含むアスリートのトレーナーとして活動する一方、変形性股関節症・膝関節症など高齢者の症状にも対応。骨格の個体差にもとづく"連動性トレーニング"を修め、現行最上位資格「連動性シニアトレーナー」に認定される。医療専門職の育成も行う。

烏山 司
医療監修:烏山 司
スポーツ内科医/日本スポーツ協会公認スポーツドクター

スポーツドクターとしてアスリートの内科的サポートに従事し、株式会社HURECの医学顧問を務める。自身も高校時代にソフトテニスでインターハイに出場するなど、スポーツに高い関心を持つ。フルマラソンは2時間34分(市民ランナー上位0.5%)で完走。

出典・参考
  1. HURECアスリートチャンネル「マッサージや治療を定期的にやらないと体がもたない原因」(動画)
  2. 株式会社HUREC「骨格・動作タイプ検査」資料(2026)

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私たちHURECは、このプログラムに本気で取り組んでいます。「もう一度」と本気で願うあなたとなら、根本から、最後まで一緒に歩けると信じています。
熱量は、人それぞれ。あなたに合った入り方を選んでください。

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本記事は、株式会社HURECの研究・実践に基づく一般的な情報提供であり、特定の症状の診断・治療を行うものではありません。強い痛みや急性の外傷がある場合は、医療機関の受診をご検討ください。